高校Ⅱ ・ 単元 8 ・ スタンダード(CEFR A2〜B1)

名詞と冠詞

数えられる名詞・数えられない名詞の区別と、a / the / 無冠詞の使い分け

1数えられる名詞と数えられない名詞

英語の名詞は、数えられる名詞(可算名詞)と数えられない名詞(不可算名詞)に分かれます。数えられる名詞は、1つなら a / an をつけ、2つ以上なら複数形にします。数えられない名詞には a / an をつけず、複数形にもしません。量を言うときは much・a lot of・some・a little などを使います。

種類例特徴
数えられる名詞book, student, idea, problema / an がつく、複数形がある、many・a few で数を言う
物質(形が決まっていないもの)water, milk, bread, paper, moneya / an をつけない、much・a little で量を言う
目に見えないもの(抽象)information, advice, news, music, homeworka / an をつけない、複数形にしない
ひとまとめにした呼び方furniture, baggage, luggage, equipment個々のものではなく全体を指す
数えられる名詞と数えられない名詞の図解。左は1冊ずつ分かれた本が3冊あり、a book・two books と数えられる。右は形の決まっていない水たまりとコップの水があり、a をつけずに water、数えるときは a glass of water と言う
図1 1つずつ分かれていれば数えられる、形がなければ数えられない

2まちがえやすい数えられない名詞と数え方

日本語の感覚では数えられそうでも、英語では数えられない名詞があります。information(情報)・advice(助言)・news(知らせ)・homework(宿題)・furniture(家具)・equipment(機器)・baggage(手荷物)は、a をつけたり -s をつけたりしません。1つ、2つと数えたいときは、a piece of などを使います。

Thank you for the information.

情報をありがとうございます。

She gave me some good advice.

彼女は私によいアドバイスをくれた。

He gave me a piece of advice.

彼は私にアドバイスを1つくれた。

We need new equipment for the lab.

実験室には新しい機器が必要だ。

How much furniture do you have?

家具をどれくらい持っていますか。

I have a lot of homework today.

今日は宿題がたくさんある。

数え方使う名詞の例
a piece of 〜advice, information, furniture, news, cake
a glass of 〜 / a cup of 〜water, milk(glass)/ coffee, tea(cup)
a slice of 〜bread, cheese, pizza
a sheet of 〜paper
a loaf of 〜bread(ひとかたまり)
数えられない名詞の数え方の図解。4つのます目に、吹き出しの a piece of advice、水の入ったコップの a glass of water、薄く切ったパンの a slice of bread、1枚の紙の a sheet of paper が絵といっしょに並ぶ
図2 数えられない名詞は a piece of などで数える

3数える・数えないで意味が変わる名詞

同じ名詞でも、数えられない名詞として使うときと、数えられる名詞として使うときで意味が変わるものがあります。

数えない paper:紙

I need some paper.

紙が少し必要だ。

数える a paper:新聞

I bought a paper at the station.

駅で新聞を1部買った。

She has a lot of experience in teaching.

彼女は教えることについて経験が豊富だ。

I had a great experience in Canada.

私はカナダですばらしい体験をした。

Is there room for one more person?

もう1人分の場所はありますか。

This house has five rooms.

この家には部屋が5つある。

experience は「経験(全体)」なら数えられない名詞、「1つ1つの体験」なら数えられる名詞です。room は「場所・余地」なら数えられない名詞、「部屋」なら数えられる名詞です。

数えるかどうかで意味が変わる名詞の図解。上の段は数えない使い方で、白い紙の束が paper(紙)、エレベーターのような箱にもう1人分のあきがあるのが room(場所・余地)。下の段は数える使い方で、新聞が a paper(新聞)、5つの部屋に分かれた家の間取りが five rooms(部屋)であることを表す
図3 数えるか数えないかで意味が変わる paper と room

4a / an と the の使い分け

a / an は「(いくつかあるうちの)1つ」で、聞き手がまだどれか特定できないときに使います。the は「(あなたもわかる)その」で、話し手と聞き手の両方がどれを指すかわかるときに使います。

a と the のくらべの図解。左はねこが3匹いて、そのうちどれか1匹を点線でかこむ。a cat ははじめて話題にするときで、相手はまだどれか知らない。右は1匹のねこにスポットライトが当たっていて、the cat は話し手も聞き手もどれのことかわかるときに使う。間の緑の矢印は2度目に話題にするときを表す
図4 a は「どれか1つ」、the は「(あなたもわかる)その」
冠詞使うとき例
a / anはじめて話題にするI saw a cat in the garden.
a / an職業・種類を言うShe is an engineer.
a / an「〜につき」once a week(週に1回)
the2度目に話題にするThe cat was very small.
the状況からどれかわかるCould you open the window?
the1つしかないものthe sun, the world
the最上級・序数・onlythe tallest, the first

I saw a cat in the garden.

庭でねこを見かけた。

The cat was very small.

そのねこはとても小さかった。

Could you open the window?

(その)窓を開けてくれますか。

She is an engineer.

彼女はエンジニアです。

I visit my grandparents once a week.

私は週に1回、祖父母をたずねる。

a と an は、つづりではなく発音で決まります。an hour、an honest man(h を発音しない)、a university、a European country(「ユ」の音で始まる)のようになります。

5無冠詞と the を使う決まった表現

建物や乗り物などを「本来の目的・手段」として言うときは、冠詞をつけません。たとえば go to school は「勉強しに学校へ行く(通学する)」という意味で、学校の建物に用事で行くなら go to the school と言います。いっぽう、the をつけて使う決まった言い方もあります。

無冠詞の go to school と go to the school のくらべの図解。左はかばんの生徒が学校の建物へ向かい、go to school は勉強しに行く(本来の目的)。右は大人が同じ学校の建物へ向かい、go to the school は建物に用事で行く(ほかの目的)ことを表す
図5 本来の目的なら無冠詞の go to school
冠詞をつけないthe をつける
go to school / go to bed / go to churchthe sun / the moon / the world
by bus / by train / by car(手段)play the piano / play the guitar(楽器)
have breakfast / lunch / dinnerthe + 形容詞 = 〜な人々(the rich, the poor)
at night / at noonby the hour / by the kilo(単位)
play tennis / play soccer(スポーツ)the + 最上級(the tallest)

I go to school by bus.

私はバスで学校に通っている。

We had lunch at noon.

私たちは正午に昼食を食べた。

My sister plays the piano.

姉はピアノをひく。

The sun rises in the east.

太陽は東からのぼる。

The government should do more to help the poor.

政府は貧しい人々を助けるために、もっと手を打つべきだ。

He is the tallest boy in our class.

彼はクラスでいちばん背が高い男の子だ。

She was paid by the hour.

彼女は時間単位で給料をもらっていた(時給だった)。

6ニュースの中の名詞と冠詞

ニュースには、damage(被害)・aid(援助)・traffic(交通)・news(知らせ)など、数えられない名詞がよく出てきます。news は -s で終わりますが単数あつかい、police は複数あつかいです。

The police are looking for a man in his thirties.

警察は30代の男を捜している。

The news was a shock to many people.

そのニュースは多くの人にとって衝撃だった。

Damage to the crops is expected to be serious.

作物への被害は深刻になると見られている。

The government will provide aid to the affected areas.

政府は被害を受けた地域に援助を行う。

Traffic was heavy on the highway this morning.

今朝、高速道路は渋滞していた。

7よくある間違い

× まちがい○ 正しい形ポイント
I have many homeworks.I have a lot of homework.homework は数えられない名詞
Can you give me an advice?Can you give me some advice?a piece of advice でもよい
I bought two furnitures.I bought two pieces of furniture.furniture は piece で数える
The news are surprising.The news is surprising.news は単数あつかい
I go to the bed at eleven.I go to bed at eleven.「寝る」の go to bed は無冠詞
Sun rises in the east.The sun rises in the east.1つしかないものには the
He is a honest man.He is an honest man.h を発音しないので an

8確認問題

  1. ( ) に a / an / the のどれかを入れなさい。何も入らないときは × を書きなさい。I want to be ( ) doctor.

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    a

    職業を言うときは a / an。

  2. ( ) に a / an / the のどれかを入れなさい。何も入らないときは × を書きなさい。He goes to ( ) bed at ten.

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    ×

    go to bed は無冠詞。

  3. 誤りを直しなさい。She gave me many informations.

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    She gave me a lot of information.

    information は数えられない名詞。much information でも正解。

  4. ( ) に入る1語を書きなさい。I bought a ( ) of furniture.

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    piece

  5. 英語にしなさい。「彼は週に3回テニスをする。」

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    He plays tennis three times a week.

    「〜につき」の a。スポーツは無冠詞。

  6. 日本語にしなさい。The rich are not always happy.

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    お金持ちの人々がいつも幸せだとはかぎらない。

    the + 形容詞 = 〜な人々。

9ニュースで出てきた名詞と冠詞

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