動名詞
動詞の ing 形 =「〜すること」:意味上の主語・不定詞との意味のちがい
1動名詞の働き(復習)
動名詞〈動詞の ing 形〉は「〜すること」という意味で、名詞と同じように文の主語・目的語・補語になります。また、前置詞のあとに動詞を置くときは、必ず動名詞にします。
Reading books is fun.
本を読むことは楽しい。(主語)
My hobby is collecting stamps.
私の趣味は切手を集めることです。(補語)
She is good at playing the piano.
彼女はピアノをひくのが得意だ。(前置詞のあと)
Thank you for coming.
来てくれてありがとう。(前置詞のあと)
2動名詞をとる動詞・不定詞をとる動詞
動詞によって、目的語に動名詞をとるものと、不定詞をとるものがあります。動名詞は「(すでに・実際に)していること」、不定詞は「これからすること」と結びつきやすい、と考えると覚えやすくなります。
| 動名詞だけをとる動詞 | 不定詞だけをとる動詞 |
|---|---|
| enjoy, finish, mind, avoid, give up, practice, consider, suggest | want, hope, decide, plan, promise, expect, refuse, agree |
I finished writing the report.
私は報告書を書き終えた。
He avoided answering the question.
彼はその質問に答えるのをさけた。
The city is considering building a new library.
市は新しい図書館を建てることを検討している。
They decided to build a new station.
彼らは新しい駅を建てることに決めた。

3動名詞の意味上の主語
動名詞の動作をする人が文の主語とちがうときは、動名詞の前に所有格(my, his, Ken's など)を置きます。話し言葉では目的格(me, him など)もよく使われます。
Do you mind my opening the window?
窓を開けてもいいですか(私が開けるのは気になりますか)。
She is proud of her son winning the prize.
彼女は息子が賞をとったことをほこりに思っている。
I'm sorry for being late.
おくれてすみません。(being late は文の主語 I の動作)

4否定・完了・受け身の動名詞
否定は動名詞の前に not を置きます。文の動詞より前のことは〈having + 過去分詞〉、「〜されること」は〈being + 過去分詞〉で表します。
| 形 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| not + ing 形 | 〜しないこと | not calling |
| having + 過去分詞 | 〜したこと(前のこと) | having won |
| being + 過去分詞 | 〜されること | being told |
I'm sorry for not calling you.
電話しなくてごめんなさい。
He is proud of having won the contest.
彼はそのコンテストで優勝したことをほこりに思っている。
She doesn't like being told what to do.
彼女は、ああしろこうしろと言われるのが好きではない。
5不定詞と意味が変わる動詞
次の動詞は、動名詞をとるか不定詞をとるかで意味が変わります。動名詞は「過去のこと・実際にしたこと」、不定詞は「これからすること」と考えましょう。
| 動詞 | + 動名詞 | + 不定詞 |
|---|---|---|
| remember | 〜したことを覚えている | 忘れずに〜する |
| forget | 〜したことを忘れる | 〜するのを忘れる |
| stop | 〜するのをやめる | 〜するために立ち止まる(手を止める) |
| try | ためしに〜してみる | 〜しようと努める |
| regret | 〜したことを後悔する | 残念ながら〜する |

I remember meeting her.
彼女に会ったことを覚えています。
Remember to lock the door.
忘れずにドアのかぎをかけてね。
I'll never forget seeing the ocean for the first time.
初めて海を見たときのことは決して忘れない。
He stopped smoking last year.
彼は去年たばこをやめた。
He stopped to talk to me.
彼は立ち止まって私に話しかけた。

6動名詞を使った慣用表現
次の表現の to は前置詞なので、あとには動名詞がきます(look forward to、be used to)。決まった形として覚えましょう。
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| look forward to 〜ing | 〜を楽しみにする |
| be used to 〜ing | 〜に慣れている |
| be worth 〜ing | 〜する価値がある |
| cannot help 〜ing | 〜せずにいられない |
| feel like 〜ing | 〜したい気がする |
| on 〜ing | 〜するとすぐに |

I'm looking forward to seeing you.
あなたに会えるのを楽しみにしています。
She is used to living alone.
彼女は一人暮らしに慣れている。
This book is worth reading.
この本は読む価値がある。
I couldn't help laughing.
笑わずにはいられなかった。
7よくある間違い
| × | ○ | ポイント |
|---|---|---|
| I look forward to see you. | I look forward to seeing you. | この to は前置詞なので動名詞 |
| I enjoyed to talk with her. | I enjoyed talking with her. | enjoy は動名詞をとる |
| I'm used to get up early. | I'm used to getting up early. | be used to のあとも動名詞 |
| He stopped to smoke.(たばこをやめた、のつもり) | He stopped smoking. | 「やめる」は stop + 動名詞 |
| Thank you for invite me. | Thank you for inviting me. | 前置詞のあとは動名詞 |
used to + 原形(以前は〜したものだ)と、be used to + 動名詞(〜に慣れている)はまったく別の表現です。
8確認問題
( )の動詞を適切な形にしなさい。Would you mind( close )the door?
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closing
mind は動名詞をとります。
( )に入る語句を選びなさい。Don't forget( to mail / mailing )this letter.
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to mail
「これから〜するのを忘れる」なので不定詞です。
( )の動詞を適切な形にしなさい。We are looking forward to( hear )from you.
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hearing
look forward to の to は前置詞です。
ほぼ同じ意味になるように( )に入れなさい。I'm sure that he passed the test. → I'm sure of his( )( )the test.
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having passed
文の動詞より前のことなので having + 過去分詞です。
英語にしなさい。「この映画は見る価値がある。」
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This movie is worth watching.
be worth 〜ing で「〜する価値がある」です。
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